第一弾ゲスト :タイラー・リンチさん
戸倉上山田温泉で温泉旅館『亀清』を切り盛りするのはシアトル出身の若旦那、タイラー・リンチさん。彼は旅館の仕事を“天職”だと言います。
そんなタイラーさんをお招きして、シアトルで結婚して貿易の仕事をしていたタイラーさんが、100年の歴史ある旅館『亀清』の若旦那さんとなったいきさつや、地域コミュニティ、インバウンド、ホスピタリティなど、自由にお話いただく予定です。質疑応答の時間もとって、ざっくばらんに交流したいと思います。
#マツモト、#シアトル をキーワードに活動していると、不思議とマグネットのようにゆかりのある方々とつながってきます。そしてそれぞれの方がオモシロイ!マツモトシアトルクラブの活動自体が、人的財産を豊かにする活動なんですね!
そんなオモシロイ方を紹介する第一弾!
開催日時 : 1月25日(木)19:00〜20:30
参加費:無料(ドリンクつき)
多数の参加者が見込まれます。
参加ご希望の方は、『参加予定』のクリック、または、直接メッセージをお願いします。
タイラー・リンチさん
プロフィール
タイラー・リンチさんは米国西海岸シアトルで貿易会社に勤務し、日本人の奥様と家族で暮らしていたところ、100年の歴史がある建物を中心に配された奥様の実家の旅館が廃業の危機に見舞われた。この日本旅館のたたずまいは彼にとって大変あこがれの場所であった。跡継ぎがいなくて取り壊されると知り、これほど古い木造の貴重なものは壊してしまうと二度と作れないので、絶対に守るべきだと心が揺さぶられた。
2005年、何をすべきか全く分からない状態で旅館の仕事に飛び込んだ。家族で全てをこなさなければならない中、まず布団の上げ下げから始まった。この作業は当時からずっとタイラーさんが日々作務衣姿で担当しているものの1つである。もともと屋内の浴場だけだったが、お客にもっと寛いでもらいたいとの強い思いから、自ら工具を操って露天風呂を3カ所に新設したり、1階の客室それぞれに特徴を持たせた坪庭を作ったりするなど、自分で作業ができるリフォームは全て自らDIYで手掛けてきた。
亀清旅館流のおもてなし
お茶菓子には既製品を用いずに、シアトル風オリジナルクッキーを手作りして提供している。「欧米人には手作りでものを作るDNAがある」などとタイラーさんは言っている。「地元らしさと手作り感と、青い目のおもてなしの組み合わせこそが亀清旅館の特徴だと思っている。」
「おもてなし」は簡潔に表すと「お客さんが望んでいることを提供すること」で、常に2つのことを念頭に置いているそうである。まずは、お客が何を望んでいるのかを把握するために、例えばお部屋に案内したときにお茶をいれながら雑談したりするが、その中でヒントとなることを引き出している。亀清旅館には散歩用の地図をあえてフロントに並べていない。お客が出かける雰囲気を見て「散歩に行かれますか? 履物はカランコロンするもので行きますか?」などと声を掛け、地図はただ渡すだけでなく、「今旅館はここで、ここにはこういう店がある、足湯はここ」などから話を始め、反応から意向を察知して、客ごとに最適なご案内をしている。さらに滞在プランを組み立ててあげたり、希望する場所へお連れしたりなど、少しくらい面倒なことであっても、可能な限りやってあげることを心掛けている。
日本人と異なって外国人は何が周りにあるのかよく分からないまま来訪することが多いので、外国人旅行者の立場に立って、関連する資料を見せながら地元のストーリーを説明したり、好みに応じた食事処を案内したり、何を見たいのかによって日程を一緒に考えてあげたりている。県内の主要な観光地への交通機関などの情報をまとめた英語版のシートも独自に作成し、これは惜し気もなく地域の他の宿泊施設にも配って、温泉街を訪れる外国人に利用してもらうようにしている。
ソース:
http://ihcsacafe.ihcsa.or.jp/news/aoime/